“水素”に社運を懸けた奥長良川名水の思いとは
「高賀の森水」をつないだ物語
<中村>
今日は東京から岐阜まで、ありがとうございます。周りが山ばかりで驚いたのではないですか?洞戸は人口が2000人ほど、店の少ないエリアですが若い社員も通ってくれています。夜は真っ暗になりますよ。
<秦>
洞戸に来るのは初めてです。いま道の駅「ラステンほらど」に寄ってきました。星がきれいだろうな。すばらしい環境に会社がありますね。
<中村>
我々は、1999年にここ洞戸村(当時)や岐阜県森林組合連合会が協力して、第三セクターとして始まった会社です。2000年に高賀山の地下からパイプラインを通して、水を運んでいます。非加熱除菌充てんの天然水「高賀の森水」は、味がよく大型テーマパークやホテルで愛用されてきました。
研究機関や地元名士など、いろいろな方の尽力で継続してきました。いまは水素水をメーン商品として、社員も16人に増えています。
<秦>
「高賀の森水」に始まり、いま、目の前に並ぶように「水素」を使った商品が主ですが、水素に社運を懸けようと思ったきっかけはあるのでしょうか。
<中村>
水素の世界の権威が集まった学会で「水素ガスを入れない水素水が誕生するだろう」という話があったんです。その後、東京で大学の後輩から紹介されたのが水素電池の開発者でした。水素が発生する水を初めて見ました。それで「これを飲めるようにつくれないか?」ともちかけたのです。そして食品添加物として完成した水素の原液で特許をとりました。研究室などの協力で実証実験を重ね、水素の発生も認められましたが、世の中あまくないですね。なかなか売れませんでした。それでも、「この先、水素水は世の中で重要になると」確信したのです。
「水を売る」とは、大手企業と同じ土俵で戦うことです。いま、500ccの水が100円以下で販売されています。そんな時代で水を販売するには、「高賀の深水」に「物語」が必要だったんです。そこで世界で唯一の技術をもちいて大学と共同研究。「高賀の森水」に水素を加え、その水素が発生し続ける「逃げない水素水36」を発表しました。
一般的な水素は、開栓の瞬間から水素が抜けてしまいますが、当社のものは開封後から水素が発生します。日本で初めてのガスを入れていない水素水だったので、物議をかもしました。水素水そのものが売れていない時代でしたからね。水素水をつくる段階で製造した水素パウダー「HYDRO EGG SUISO powder」やタブレット「食べるHYDRO EGG水素tablet」も販売しています。
いまは効果に期待して取り入れる方が増えていますね。タブレットや水、パウダーから水素を取り入れると、ガスで摂取するより水素濃度が高いのが特徴です。手術に採用する医師がいるということも聞きました。
<秦>
世の中でガス充てんによる水素水製造が進むなか、ガス以外の方法に舵を切ったのはどういうところから?
<中村>
勘です。どこもしていないことをしないと、会社は生き残れません。試行錯誤を繰り返し、水素の原液を粉にしたものを水に溶かすと水素が発生すると分かりました。「逃げない水素水36」は水素の濃度や製法に優れただけでなく、「高賀の森水」を使っているのが特徴です。「高賀の森水」は、この度、13年連続でモンドセレクション最高金賞を受賞しました。世界に認められた、とっておきの水なんです。
(後)世界で唯一の技術でつくられた「逃げない水素水36」。世界で初のペットボトル入り水素水。原子番号1の水素は非常に不安定な分子。開栓すると空気に結びつこうと、逃げてしまう弱点を克服。水素ガスを水に溶かす方法ではなく、開栓後に水素が発生する仕組みのためペットボトル販売が可能。13年連続モンドセレクション最高金賞を受賞している「高賀の森水」使用だから、味も保証付きです。
(前左)飲む水素水が“食べる”水素に進化。「食べるHYDRO EGG水素tablet 」は48時間水素が発生し続ける持続性水素発生タブレット。
(前中) 「食べるHYDRO EGG水素&塩tablet 」は汗をかいた後の塩分&水素チャージに。
(前右)料理に混ぜることも可能な「 HYDRO EGG SUISO powder 」
<秦>
東京で演劇の仕事をしています。水素がブームになったとき現場に水素水の差し入れがありました。私はアトピー性皮膚炎で活性酸素に興味があったので、いろいろと調べました。役者たちが水素水のキャップをあけて半分飲んで、そのままにして、戻ってきてまた飲んでいる。「それもうただの水だよ!」という会話をしたのを覚えています。その後、雑誌などでも水素に関する記事が出てきましたね。
<中村>
水素はいま、効果に対する明確なエビデンス(証拠)がなく、なかなか伸びないのが現実です。そのため難しい反応をする方もいらっしゃいます。我々の「逃げない水素水36」以前はパウチかアルミ缶でしか水素を維持できませんでした。ですので「ペットボトルではありえない」と、見てももらえなかったこともありました。そんななかでも、他社からも新商品が発表されていますし需要は高まっていくと考えています。さまざまな大学や研究機関の教授が水素の発生を認めていますしうちも大変優秀な研究者が勤めています。
研究室での説明に耳を傾ける。水素が発生している水にメチレンブルーを入れると無色透明に。水素が消えた状態でブルーに反応する。奥長良川名水の「逃げない水素水36」は無色→ブルー→無色と繰り返します。
洞戸を代表する特産野菜の「ツルムラサキ」を粉末にし「高賀の森水」に溶かす新商品の開発も進み、地元の盛り上げに力が入ります。「ツルムラサキの香りがほのかにしますね」と試飲の感想を伝える秦さん。研究員は理系だけでなく文系出身者が多いことに驚き。若手が活躍する現場でした。
<秦>
いままでなかったものが誕生して人の健康に寄与するなら、力を合わせて効果のあるものをみんなでつくっていけると良いですよね。短いCMで水素水の可能性を知ってもらうのは難しいかもしれません。ウェブサイトで会社や商品を知ってもらうのが大事ですね。新たに着目していることは?
<中村>
単なるミネラルウォーターでは、今後もっと低価格化が進むでしょう。そこで次に取り組みたいのが環境への配慮です。ペットボトルが環境破壊のもとになっています。100パーセントリサイクルするという話がありますが、それでも環境保全には追い付かないのです。まずは今年、30パーセント植物由来(サトウキビ)のペットボトルを使っていきます。これにより原油を3割減らすことになります。小さな会社でも先陣を切ってやっていきたい。そうでないと世の中に取り残されてしまいますから。
非加熱の第1工場。高賀渓谷地下から汲み上げた、そのままをボトリング。一切、人の手に触れることなく、無菌状態で水が充てんされます。ここでは1時間に5000本が製造されます。
高賀渓谷、高賀神社神水庵に移動。原水地まで足を運びました。
中濃地方では最高峰の高賀山をはじめ、500~900mの山々に囲まれた高賀渓谷。巨岩・奇岩・一枚岩の合間を縫い、水が流れます。
高賀神社神水庵には、年間20万人が水を求めて訪れます。わさびが自生するほどの美しさ。
<秦>
こういった自然に身を置けることこそ、本当の豊かさですよね。自然のプールようにも見えますね。
<中村>
原水が流れる高賀渓谷の麓に高賀神社の鳥居を立てて、誰でも参拝できるようにしました。水を汲める神水庵には毎日多くの人がやってきますよ。フランスからやってきた研究者が「私が知るかぎり、日本でここほど科学的に汚染されていない水はない」と絶賛でした。これは忘れられない出来事でしたね。本当に素晴らしい水なんです。
<秦>
「逃げない水素水36」に代表される水素水の効果について、もっと知ってもらえるようにしたいですね。今日はありがとうございました。
住所/岐阜県関市洞戸栗原291
<お客様相談室>
0120-320-355
WEB/https://www.okunagaragawa.jp/
「逃げない水素水36」が3年連続モンドセレクション金賞受賞したことを記念し、お求めやすい価格に改訂!